「セラミド」という成分を、耳にした事はありますか?近年の研究では、アトピーなどのアレルギー性皮膚炎の原因の一つに「セラミドの不足」が関係していることがわかっています。
今回は、お肌のバリア機能として働く「セラミド」の効果を詳しく解説していきます。まずは、「セラミド」とは一体何なのかを知っていきましょう!
美容成分「セラミド」って何?

セラミドは、お肌の角質層に存在している成分です。紫外線や細菌、アレルギーの原因になる外的刺激からお肌を守るバリア機能があることが特徴です。
それだけではなく、細胞と細胞の間をセラミドが埋めることで、水分蒸発を防いでお肌の潤いを保つ働きもあるのです。
セラミドが不足するとどうなる?
セラミドが不足したお肌は、乾燥が進み外部からの刺激にも弱くなります。外部からの刺激を受けやすいかどうかは、セラミドの量が関係することがわかっています。
例としてアトピー性皮膚炎は、セラミドの量が不足している事で外部からの刺激を受けやすくなり、炎症が発症する事がわかっています。またセラミドの不足は、お肌の水分保持の働きにも影響します。セラミドが不足することで、お肌は乾燥してハリや弾力などもなくなってしまうのです。
セラミド配合化粧品の「3つの効果」

セラミドは、化粧品に含まれていることが多い成分です。セラミドが配合されている化粧品を使うことで期待できる、お肌への効果をご紹介します。
効果(1)保湿
セラミド配合の化粧品を使うことで、お肌は潤い保湿されます。セラミドは優れた保湿力を持つ成分。使うことで、乾燥対策や肌荒れの予防に効果があります。
効果(2)アレルギー対策
セラミド配合の化粧品を使うことで、肌のバリア機能の強化に繋がり外的刺激に強くなることが期待できます。セラミドは「細胞の間を埋める成分の50%ほどを占める」と言われています。
セラミドが増えることでお肌のバリア機能は高まり、それにより外部から刺激物が侵入しにくくなります。外部からの刺激に強くなるという事は、アレルギーの発症を防ぐことに繋がるのです。
効果(3)美白効果
セラミド配合の化粧品を使うことで、お肌に透明感を与える効果も期待できます。セラミドは、メラニンの合成を抑えて、紫外線によるシミやそばかすを防ぐ効果があると言われています。さらに、セラミドを使う事でお肌は潤います。肌表面にツヤが出て、内側からの透明感も感じるようになるのです。
セラミド配合の化粧品を使う事で、「美肌」に繋がる効果が多くあることがわかりました。実はセラミドの「摂り方」は、化粧品からだけではありません。次の章では、体の中からセラミドを摂る方法をご紹介していきます。
セラミドは食事からでも摂れる!

セラミドの効果を感じたい時、化粧品だけではなく食品からも摂取することができます。セラミドの摂取は1日当たり0.6~1.2mgが理想とされていて、身近な食材にも多く含まれています。
セラミドが多く含まれる食材をご紹介します。
セラミドが豊富な食材
食材 | |
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セラミドが豊富な食材 | 米 小麦 そば わかめ ほうれん草 生こんにゃく 芋黒 ごま |
お米やそばなど、普段からよく口にするものにもセラミドは多く含まれています。お肌の乾燥が気になる人は、上記の食材を使って「セラミドが摂れる食事」を楽しむのも良いですね♪
セラミドを摂って「艶のある上質な肌」を目指そう♪
今回は、美肌のためには欠かせない成分「セラミド」についてご紹介しました。夏場は紫外線の影響で、お肌の潤いも不足しがちになります。セラミドを積極的に摂って、肌艶のある上質な美肌を手に入れましょう。