きめ細かく、なめらかですべすべした肌は女性の理想ですよね。そんなお肌になるために日々スキンケアを頑張っているという方が多いのではないでしょうか。でも、意外と知られていないのがお肌の構造です。
お肌は3つの層でできている
お肌は一番外側から、表皮・真皮・皮下組織の3つの層から成り立っています。表皮は厚さ約0.2mm、水分を保ったり異物の侵入を防いだりする働きがあります。その下にある真皮は厚さ約1.8mmで、お肌のハリや弾力をキープしている部分。一番下の皮下組織は脂肪を蓄え、クッションとしての機能を果たしています。見た目の印象に影響する表皮と真皮について、さらに詳しくみていきましょう。
表皮の仕組み
表皮は上から角層・顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層(きていそう)という4つの層で構成されています。
1.角層
角質細胞が重なり合っている層で、間には水分と油分が何層にも重なりあってバリアを作っています。
一番表面には汗と皮脂が混ざった皮脂膜があり、水分の蒸発を防いでいます。
2.顆粒層
角層になる前の細胞がある部分で、外部の刺激から守る働きをしています。
3.有棘層
真皮から運ばれてきた酸素や栄養を受け取っている層です。
ここにあるランゲルハンス細胞は、異物が侵入した時にアレルギー反応を起こして体外に排除する働きをしています。
4.基底層
新しい細胞を生み出している層です。
作られた細胞は上へ上へと押し上げられ、最終的にはアカとしてはがれ落ちることで表皮は常に生まれ変わっています。
この生まれかわりをターンオーバーと呼び、28日周期が理想とされています。
紫外線を浴びるとメラニンを作るメラノサイトもここにあります。
真皮のしくみ
真皮の約70%を占めるのがコラーゲン。網目状に張り巡らされ、肌に弾力を与えています。
コラーゲンを束ねて支えているのがエラスチンで、隙間はヒアルロン酸などのゼリー状物質が埋めています。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生み出すのが繊維芽細胞です。
年齢と共にお肌のハリや弾力が減少してくるのは、繊維芽細胞の働きが衰えてくるからです。
また紫外線などによる影響でコラーゲンやエラスチンが減ったり傷ついたりすると、シワやたるみの原因になります。
まとめ
聞き慣れない単語が多くて戸惑われたかもしれませんが、一言でまとめるなら、常に生まれ変わりながらバリア機能を果たしているのが表皮、ハリや弾力を保っているのが真皮です。
次々に出てくる美容法や魅力的なキャッチコピーのコスメの中には、大げさだったりありえない売り文句だったりすることもあります。
騙されずに自分に合ったコスメを選ぶために、お肌はどんな構造をしているのか知っておいて損はありません。