いよいよ夏本番。暑い夏は自宅で過ごす時間も増えるのではないでしょうか?
真夏であっても、旬の花を生けているお家は素敵ですよね。今回は、「真夏でも長持ちする花」と「夏にぴったりの枝物」、「夏の花のお手入れ方法」についてご紹介します。
真夏でも長持ちする花
「真夏にお花を飾ってもすぐに枯れてしまう…」と思われる方も多いかと思います。実際にお花は暑さに弱く、特に切り花となる花瓶の水が汚れやすいので長持ちしないものが多いのです。そこで、暑い夏の日でも比較的長持ちしやすく、手入れも簡単なお花をご紹介します。
ひまわり
夏の太陽のように、見るだけで元気がもらえる「ひまわり」。暑い夏だからこそ飾りたいお花ですよね。
そしてひまわりは、ポイントさえ押さえれば、切り花として長く楽しめるお花です。
ひまわりを生ける際は、少ない水につけるのが鉄則。茎はしっかりしているものの、水に浸かった部分は弱くなります。5センチ程の水につけ、水を替える時に茎を切り戻ししましょう。
また、ひまわりは、茎の長さを活かして背の高い花瓶に生けると◎。頭が下がってこないようにバランスを考えて生けるといいですね。
センニチコウ
ピンクや赤、白などの丸い花が特徴的なセンニチコウ。夏になるとよくお庭や街のガーデニングで見かけるお花ですが、小さな花瓶に数本いけるだけでも可愛いお花です。そして暑い夏でも切り花として長く楽しむことができるのでオススメです。
生ける際のポイントとしては、葉が乾燥しやすいため、余分な葉を取ってから生けると比較的長持ちします。丸い野イチゴのよう花が並び、見た目もよくなりますよ。小さめなグラスや小さな一輪挿しに野花を摘み取ったイメージで生けてみましょう。
また、センニチコウはドライフラワーにしても、色が変わりにくい花。直射日光の当たらない風通しのいい場所につるしてドライフラワーにして楽しむのもいいですね。
グリーンの枝物で清涼感を
枝物は夏の時期でも長持ちするのでオススメです。大きなグリーンの枝物をざっくりと飾るだけでもオシャレに、涼しく演出してくれます。グリーンの枝物は夏にはぴったりですね。
生けるのも難しくないのでお花初心者の方にも◎。大きめの花瓶がないとバランスが崩れますので、大きなガラスの花瓶などは用意しましょう。
夏にオススメのグリーン、ドウダンツヅジや、アジアンタム、ヒメリョウブ、ユーカリをご紹介します。
アジアンタム&ドウダンツツジ
観葉植物としても人気のアジアンタムは、花瓶に生けても涼しげで夏にぴったり。風通しのいい場所に飾ると持ちがよいですよ。
自宅に飾る定番ともいえるドウダンツヅジ。大きな枝の流れと清涼感のある葉っぱの隙間が美しく、単体で十分楽しめます。水をこまめに変えれば、1か月近く持つので長く楽しめる枝モノです。
ユーカリ&ヒメリョウブ
コアラが食べることで知られているユーカリ。種類も豊富で、600種類以上あるといわれています。ユーカリを枝物として花瓶に生けるのであれば、ユーカリ・ポポラスがオススメ。ユーカリ・ポポラスは、丸い葉っぱが可愛らしい枝物です。ブーケやアレンジメントによく使用されますが、こちらも数本まとめて飾るとボリュームのあるグリーンを楽しめます。
また、ヒメリョウブは緑の葉に黄緑色の小さな房がついた枝物。別の花と合わせてブーケ状にアレンジすると可愛いですが、ヒメリョウブだけを数本生けるのも爽やかでおすすめです。房が優しく揺れる雰囲気が愛らしいですよ。
夏のお花のお手入れ方法
水温が高くなる夏は細めな手入れが大切です。切り花のお手入れ方法とコツについてご紹介します。
花瓶の水は毎日変えて切り戻しを!
水を毎日変え、茎は切り戻しして新鮮な水を吸水させましょう。また、葉っぱが水に触れると腐敗する原因になりますので水に浸かりそうな葉は摘み取って下さい。
また、水の中に延命剤やハイターを一滴垂らすとバクテリアの繁殖を抑えてくれ、特に花瓶の水が汚れやすい夏には効果的です。
お花を飾る場所も要注意!
出窓に、綺麗に生けたお花は一見相性が良さそうに感じますが、実はNG行為。
直射日光が当たる出窓は、暑さに弱いお花には不向きな場所です。お花屋さんがクーラーの効いた冷蔵室でお花を保管しているように、なるべく涼しいところに飾りましょう。
また直接クーラーの風が当たる場所も花を痛める原因に…。直接風の当たらない場所に飾って楽しんでください。
夏の花とグリーンを楽しむ
真夏でも自宅で楽しめるお花やグリーンをご紹介しました。せっかくお花を飾ってもすぐに枯れてしまうのはもったいないですよね。真夏は、花選びとお手入れ方法を工夫することが大切です。ぜひ、自宅で素敵なお花を長く楽しんで、暑い夏を乗り切ってください!