「ヘアカラーをしたのに、すぐに色落ちしてしまった」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?今やヘアカラーは大人のお洒落に欠かせないものですが、短期間で色落ちするのが問題です。
それでも、日々のヘアケア次第できれいな髪色をキープできます。そこで今回はヘアカラーの色落ちを防ぐ方法を解説しますので、ヘアカラーをしている方は参考にしてくださいね。
なぜ髪色が落ちるの?ヘアカラーの仕組み

髪色が落ちるのを防ぐためには、ヘアカラーについてよく知ることが大切です。そこで、ヘアカラーの仕組みを解説しましょう。
ヘアカラー剤を髪に塗布すると、髪表面にあるキューティクルが開き、ヘアカラー剤が髪内部まで浸透します。浸透したヘアカラー剤の作用によって、髪内部のメラニン色素を脱色すると同時に、ヘアカラー剤の染料が入ることで発色するのです。
このようにヘアカラーは、髪を脱色して染料を入れるという2つの働きで、黒髪から明るい髪へと髪色を自在に変えます。
ところが、ヘアカラーをするときに一度開いたキューティクルは元には戻りません。時間の経過とともに少しずつ閉じていきますが、完全に閉じることはないのです。
そのため、キューティクルの隙間から染料が流出し髪色が褪せていきます。さらに、キューティクルが乱れることで熱や摩擦といった刺激に弱くなり、パサつきやすくなるのです。
ヘアカラーの色落ちをストップ!ホームケアで髪色を保つ方法

ヘアカラー後にキューティクルを閉じられれば、ヘアカラーの色持ちも良くなるでしょう。そこで、簡単にできるヘアカラーの色落ちを防ぐ方法を解説します。
シャンプーの仕方を見直す
ヘアカラーの色落ちを防ぐためには、シャンプーの仕方を見直すことが大切です。強い洗浄力のシャンプーで洗いすぎると、ヘアカラーの染料も流れ出てしまいます。
ヘアカラーをしたときは、色落ちが少ない洗浄力がやさしいシャンプーを使いましょう。カラーの色持ちを良くする、カラーシャンプーを使うのもおすすめです。
さらに、シャンプーをするときは、頭皮を中心に洗うようにしてください。髪をゴシゴシと洗うと、ヘアカラーが色落ちするだけでなく、髪にダメージを与え乾燥を引き起こします。
トリートメントやコンディショナーを使用するときも、強く揉みこむとヘアカラーの染料も流出してしまうので、髪に軽くなじませるように使いましょう。
髪を濡れたままにしない
髪を濡れたままにすると、キューティクルが開き色落ちしやすくなります。髪が濡れたときは、すぐに乾かすようにしてください。
ただし、ドライヤーの熱も髪色が落ちる原因となるので注意が必要です。ドライヤーの熱を当て続けると、キューティクルが開いた状態になり色素が流出します。ドライヤーを使うときは、温風を同じ場所に長時間あてないように気をつけましょう。
ヘアアイロンの温度は低めにする
ヘアアイロンも髪の色落ちを引き起こす要因のひとつです。髪にヘアアイロンで熱を加えると、髪の主成分であるタンパク質が髪内部で固まることで空洞ができ、ヘアカラーの染料が抜けてしまいます。
ヘアカラーを長持ちさせたいなら、ヘアアイロンの使用頻度を減らすとともに、温度設定も低めにしておきましょう。髪が傷みにくいヘアアイロンの温度は130~160度です。
紫外線に気をつける
ヘアカラーの色落ちを防ぐためには、紫外線にも注意する必要があります。紫外線は髪の内部に入り込み、メラニン色素やヘアカラーの染料を細かく分解するのです。その結果、髪色が抜けやすくなり、徐々に褪色していきます。
褪色を避けるためには、できるだけ髪に紫外線を当てないことが大切です。外出するときは帽子や日傘を利用したり、髪用のUVスプレーを使うなど紫外線対策をしましょう。
トリートメントでケアをする
色落ちを防ぐ方法として、おすすめなのがトリートメントです。洗い流さないトリートメントは、油分で髪をコーティングして熱や紫外線、乾燥から髪を守る働きがあります。そのため、洗い流さないトリートメントを使えば、ヘアカラーの染料も流出しにくくなるのです。
洗い流さないトリートメントは、シャンプー後のケアとして使うだけでなく、スタイリング剤としても使用できます。毎日トリートメントでケアを行えば、きれいな髪色がキープできるでしょう。
まとめ
ヘアカラー後の髪は、ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線、シャンプー時の摩擦など、色々な刺激でダメージを受けやすくなります。そのため髪の色落ちを防ぐには、日々のホームケアに気をつけることが大切です。本記事でご紹介した方法は、どれも簡単にできるのでぜひ試してみてくださいね。